人材派遣という働き方
本来の人材派遣とは
本来の人材派遣とは、企業の即戦力となりうるスキルと経験を持つスペシャリストが、一時的にその労働力を企業に提供すること。人材派遣会社はこのスタッフのスケジュールを管理し、雇用の調整をする役割を担います。
派遣される人材は、スキルが高度であれば高い賃金で企業に派遣されることになり、企業は、即戦力となる人材の戦略的な雇用、時間とコストがかかる教育がカットできるなど、一石二鳥のメリットが生まれます。本来の人材派遣とは、雇用の調整弁としてではなく、スペシャリストとしてのスキルに本質的な価値を置いた雇用形態といえます。
派遣労働者は、プロフェッショナルなスキルが武器
今から約40年前、日本に人材派遣会社(事務処理請負サービス業)が誕生した頃。
当時の派遣労働者は外国語による書類作成、入力業務などごく限られた職務をこなすスペシャリストでした。高いスキルと専門性を求められていたため、普通の女子社員の2.5倍程度のお給料をもらう程だったのです。
それから幾度となく法改正され、派遣の適用業務の幅が拡大、一般事務や販売などの一般的な職種にも人材派遣が遣われるようになりました。しかし、どのような職種においても、派遣労働者にはスキル・専門性が求められることは現在でも変わりません。
人材を活かすのは派遣先企業の腕の見せどころ
派遣労働者は、派遣先企業にスキルと労働力を提供します。業務委託とは異なり、結果ではなく、過程における機動力が派遣労働者の担う役割です。
ポテンシャルを活かすためには、人材のポジショニングや仕事の割振り、指示の仕方も大切なポイントとなります。企業の人材運用における戦略があってこそ、真の人材活用が実現できるといえます。